たわら先進国vs楽天VTI 週間動向
2018/5/29〜6/2のたわら先進国vs楽天VTIの週間動向だよ。
まあ今週も右肩下がりといって差し支えのない一週間。
だが週末には、米朝首脳会談が当初の予定通りに開催されるとか、イタリアで新政権が無事に樹立して再選挙の懸念がなくなったりで、明るいニュースもあり、来週からは右肩上がりを期待したい。
のだが、のだがである。
不安材料が完全になくなったとは言い切れない。
まだまだ一寸先は闇の状況が続いている。
というわけで、昨日の記事で宣言したように、今日はその不安材料をご紹介していくのである。
昨日の記事をまだ読んでいない方はこちらをどうぞである。
短期的リスク(数日〜一ヶ月以内)
・米朝首脳会談中止
短期的にもっとも気にすべきはこれだろう。
現地時間6月1日にトランプ大統領が、米朝首脳会談は予定通り行われると語ったが、正直なところまだ不安である。
だって当事者はアメリカと北朝鮮だよ。
もっと言えばトランプ大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長だよ。
どっちかが直前になってちゃぶ台をひっくり返してもなんら驚きはない。
まあ株式市場は当然反応して下げるだろうけどね・・・。
・G7で貿易戦争再燃
今カナダでG7財務省・中央銀行総裁会議が開催されている。
議論の中心はアメリカが実施している、輸入される鉄鋼・アルミ製品などへの高関税措置である。
このG7前に、除外されていたEU・カナダ・メキシコに対して、除外対象から外すとトランプ大統領は明言した。
当然各国反発しており、協議は難航間違いなし。
現地時間6月8日からは、G7首脳会議が開催されるのだが、貿易問題でアメリカと他国の溝が深まる可能もあり、終了後に公開される会議内容によっては、一気にリスクオフムードになってもおかしくはない。
中〜長期的リスク(一ヶ月〜)
・アメリカの急激なインフレ
現地時間6月1日にアメリカの5月雇用統計が発表された。
細かい内容は割愛させていただくが、就業者数・失業率・賃金上昇率どれをとっても非常に強い内容でアメリカ経済の好調さを映し出していた。
だが、この雇用統計の強い結果はリスク要因にもなりうる。
現状たくさんの人が働いているわけだが、それでも労働市場では好況ゆえの人手不足が続いている。
働き手を確保するためには、他の所より高い賃金を提示する事がこの先必要になってくる。
するとどうなるかというと、賃金上げ=費用増加=製品代に上乗せ=物価上昇となり、インフレが加速していくのである。
物事が加速していくと、いつの時代・場所でも加速しすぎてしまうものである。
それを利上げでコントロールするのがFRB(米連邦準備制度理事会)の仕事なわけだが、利上げ回数が多くなり過ぎれば株価にも重しとなってくる。
・反EUのイタリア政権
5月末に世界中の株式市場で一気にリスクオフムードが広まった理由は、イタリアの政局不安による再選挙の可能性があったからである。
だが新政権が無事に樹立した事で再選挙はなくなり、週末はリスクオンの動きになった。
でも一つ忘れているかもしれないけど、今回樹立した政権は反EUの『同盟』と五つ星運動』による連立政権なのである。
まあ反EUは言い過ぎかもしれないけど、馬が合わないのは事実である。
この政権が予定している政策はイタリアの財政赤字を拡大させるものであり、EU側としては色々と注文をつけたい内容である。
だが政権側も「はい、わかりました」と素直に従う道理もない。
イタリアとEUの対立が鮮明になれば、どこからともなく「 EU離脱!ユーロ離脱!」の声が出てこないとも限らない。
イタリアに関しては、むしろこれからの方がリスクの塊みたいな存在である。
株式市場は懐疑の中で育つ
こんな具合で、リスク要因を挙げたら一切安心できない状況である。
世界中の株式市場と投資家は今、いつ大きな下落が来る事かと戦々恐々だろう。
だがアメリカの著名投資家ジョン・テンプルトンはこう語っている
「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」と。
今はまさに『懐疑の中で育ち』的な雰囲気ではなかろうか。
まあ「なかろうか」なんて言ってるけど、正直今の個人的な心境は懐疑っていうか『恐怖』って感じ。
上がっても下がってもいいように、『つみたてNISAでコツコツ投資』が凡才の進みべき道であるな。
そして最後に一つ連絡事項をば。
今まで第一日曜日の18時に公開していた『色々まとめて報告会』だけど、今月以降、第一月曜日の7時に変更されます。
つまり、明日の7時に『色々まとめ報告会』が開催されるからよろしくである。
ちなみに先週の週間動向はこちら。
それじゃあ、また(・ω・`)