しょぼーんのレバレッジ投信&ETF長期投資記録

レバレッジ投信&ETFでお金持ちになりた〜い

老後資金不足問題で「投資すればいいじゃん」って言ってる投資家は、自分が『損失回避バイアス』を乗り越えた奇人変人魑魅魍魎の妖怪だという自覚が足りない

・つみたてNISAと米国株

 

 2019/6/20、7:00時点での状況だよ。

・つみたてNISA

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たわら先進国は前日比+1.08%

楽天VTIは前日比+1.06%

 

アメリカも欧州も金融緩和実施の雰囲気があり株価は上昇中。

ただその影でEUからの強硬離脱も辞さないボリス・ジョンソン前外相がイギリスの新首相になりそうな気配。

 

とりあえず7月末までに新首相が正式に決定する見込みだが、党内と国民からの人気が高いボリス・ジョンソン前外相で決まりかな?

 

・米国株 

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現地時間6月19日の米株式市場は続伸。

前日比でダウ+0.15%、S&P500+0.30%、ナスダック+0.42%

 

(・ω・`)指数は+0.93%

楽天証券のSPXLは+0.91%

 

米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受けて年内利下げ観測が高まった。

「景気拡大維持のために適切に行動する」との一文が今回の声明にあり、加えて委員会参加者17人中8人が年内利下げを見込んでいるとのこと。

 

これで月末のG20米中首脳会談(予定)で成果なしでも、利下げ期待で株価は下支えされるかもしれない。

ただ利下げはすでにかなり織り込まれてる感が強いから下支え効果には疑問もある。

 

今日株価があんまり上がらなかったのも織り込み済だからだろうし。

 

ふぅむ・・・とりあえずここからは米中首脳会談(予定)の結果待ちか。

結果によってはアメリカが対中追加関税「第4弾」を発動させる可能性もあるが、はたして結末やいかに。

個人的には成果なし+第4弾発動に一票である。

 

 

投資家は妖怪の一種

 

最近巷で話題の老後資金不足問題。

2000万だか3000万だかが足りないとか足りるとか云々かんぬん。

 

この話題で騒ぐ人に対して大半の投資家が言ったり思ったりすることは「投資すればいいじゃん」の一言。

 

我が輩、そんな投資家のみなさんに言いたいことがある。

 

 

普通の人は投資なんかしませんからっ!

 

一般的には「投資=よくわからないもの」であって、普通の人からすれば「投資家=よくわからないものにお金を使ってる奇人変人魑魅魍魎の妖怪」ですから!

 

???「でもそれあなたの感想ですよね?」

 

違いますから!

投資する人間は少数派だってことを証明するデータがありますから!

 

「単身世帯」

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「二人以上世帯」

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 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に対する世論調査(平成30年)」のデータによると、単身世帯の実に60%以上が投資商品の保有を一切検討していない。

 二人世帯以上にいたっては80%以上が投資商品の保有を一切検討していないのだ。

 

投資を積極的にしているのはごく一部の少数派、奇妙奇天烈摩訶不思議奇人変人魑魅魍魎の妖怪だけなのである。

 

損を全力で避ける「損失回避バイアス」

 

大多数の人間が投資をしないという事実を知って 投資家 妖怪のあなたはどう思っただろうか?

 

「なんでみんな投資をしないんだろう?」と人間に思いをはせたあなたはいい妖怪である。

 

「やはり人間は愚か。滅びよ。」って思ったあなたは悪い妖怪だから日曜の朝9時に鬼太郎に倒されてください。

 

まあ投資をしない理由は「お金がない」と「よくわからない」の2つだろう。

 

でもこれはあくまでも理由を言語化したに過ぎず、実は人間は本能的に「損が出る可能性のある投資」を嫌がる性質があり、それが大きな壁となっていると思うのである。

 

その大きな壁、本能の名は「損失回避バイアス」

 

これを簡単に説明すると「人間は利益よりも損失に敏感で、たとえ利益がでる可能性があっても、損失がでる可能性もあるならそれを全力で避ける」ということである。

 

コイントスで例をあげよう。

 

表と裏、どちらも50%の確率ででるコインがあります。

「A. 表が出たら1万5千円もらえる」「B. 裏がでたら1万円あなたが支払う」さあ、AとBどっちを選びますか?

 

上記のコイントスの期待値は+2,500円であり、合理的に考えれば参加した方がお得、利益がでる可能性が高い。

 

だがこの手の設問には大多数の人が1万円失うことが怖くて「B」と答えるのである。

利益を得ることより損失回避を優先し合理的な判断ができなくなる、それが「損失回避バイアス」。

 

投資は損失回避バイアスとの戦い

 

損失回避バイアスという本能がある以上、人間は基本的に損がでる可能性のある投資はしない。

だがその本能をねじ伏せ封印し乗り越えたのが投資家なのである。

 

本能というのは人間を含めた動物の原生的なものであり、それを乗り越えた者はもはや動物ではない。

我が輩が投資家を妖怪扱いするのは別に大げさなことではないのである。

 

ただ投資家という妖怪は元人間であり損失回避バイアスが消え去ったわけではない。

 

「ここで損切りすれば損失は最小限ですむ。でも売ったら損失が確定してしまう」

 

損切りが最善とわかっていながら、今この瞬間の損が怖くて損切りできない。

損失回避バイアスがあるせいで合理的な判断ができず、塩漬けしてしまう投資家がいるのはそのためである。

 

なかにはすぱっと損切りしてしまう投資家もいるが、そういう投資家であっても損失回避バイアスが消えたわけではなく、自ら定めたルールをしっかりと守って取り引きをしているだけである。

 

投資というのは損失回避バイアスという本能との戦いであり、投資家として生きていく以上、一生戦い続けねばならないものなのである。

 

それじゃあ、また(・ω・`)