利下げという誕生日プレゼントをまつ株式市場
2019年7月、利下げ期待で盛り上げる米株式市場。
ADP雇用統計やISM製造業景況指数といった指標が弱いのを確認するたびに「利下げ利下げ(*゚∀゚*)」と、まるで自分の誕生日が近くてソワソワする子供のようである。
とりあえず7月の米公開市場委員会(FOMC)での利下げはもう完全に織り込まれており、さすがの米連邦準備制度理事会(FRB)も「7月?利下げしないよ」とはもう言えない状況である。
ってなわけで2019年は1回の利下げは確定。
じゃあそのあとは?2019年はあと何回利下げするの?
その答えはFRBのみぞ知るなわけだけど、株式市場はあと何回の利下げを見込んでいるのだろうか。
実はそれを確認できるサイトが存在していることをご存知だろうか?
CMEのFedウォッチで予想を確認
そのサイトとは、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)がFF金利先物の動向から、FRBがFOMCで発表する政策金利の数値を予想した「Fedウォッチ」である。
発表される政策金利の数値を予想しているということは、予想と現時点での政策金利の差をみれば、株式市場が利上げ・利下げ・据え置きのどれを見込んでいるのかがわかるのである。
まずは7月のFOMCでの予想政策金利を確認しよう。
数値が70%以上になると政策金利が変更される可能性が高いと言われており、7月のFOMCでの予想政策金利は「2.00〜2.25%が69.3%%」「1.75〜2.00%が30.7%」
現時点(2019年7月5日)での政策金利は「2.25〜2.50%」であり、Fedウォッチでは7月のFOMCで0.25%の利下げ確率が約70%、0.5%の利下げが約30%の確率で行われると予想しているのである。
2.25〜2.50%の予想がないってことは据え置き予想0%ってこと。
つまり、先程もいったが、株式市場は最低でも0.25%の利下げを完全に織り込んでおり、もはやFRBは7月に利下げをしないって選択肢はないのである。
万が一にも据え置いたら株式市場急落間違いなし(*ΦωΦ)b
Fedウォッチの予想は状況次第で大きく変わる
ではでは、だいぶ時間を飛ばして12月のFOMCでの予想政策金利をみてみよう。
・・・おわかりいただけるだろうか。
予想確率が高い順に「1.50〜1.75% 38.4%」「1.75〜2.00% 31.1%」「1.25〜1.50% 19.1%」「2.00〜2.25% 8.1%」「1.00〜1.25% 3.3%」
12月のFOMCで政策金利が「1.00〜1.25%」にまで下がると、約3%ながら予想されているという驚愕の事実。
現時点(7月5日)の政策金利「2.25〜2.50%」からこの数値に到達するためには、一度の利下げが0.25%幅だった場合、これから5回もの利下げを行わなければならない。
つまり株式市場は低確率ながら、2019年末までにFRBが最大であと5回利下げすることを視野に入れているのである!
おひょ〜欲張り〜( ゚д゚)
ただこのCME Fedウォッチの予想は状況次第で大きく変わってくるから、見た時だけの確率で判断しないように。
ツイッターとかブログで「Fedウォッチではこの先ほにゃららまでの利下げが予想されており〜」とかつぶやいたり書いたりすれば頭良さげに見えるから、たまにチェックしておいてもいいかもね(笑)
それじゃあ、また(・ω・`)