下落相場で利益を出せるのがベア3倍ETF
上昇相場で基準となる指数の3倍上昇し、圧倒的リターンを叩きだすブル3倍ETF。
それとは真逆、下落相場で基準となる指数が下がればその3倍上昇し、誰もが損をする状況で圧倒的リターンを叩きだす、その名も「ベア3倍ETF」
今回はそんな下落相場の英雄、楽天証券で買えるベア3倍ETFをご紹介していくのである。
楽天証券では13種類の取り扱いがある
楽天証券で取り扱いのあるベア3倍ETFは13種類(2019年11月25日時点)
・SPXS(S&P500)
・TZA(米国小型株)
・TMV(20年超米国債)
・DRV(米国リート)
・FAZ(米国金融株)
・ERY(エネルギー)
・SOXS(半導体)
・LABD(バイオテック)
・TECS(テクノロジー)
・DUST(金鉱株)
・EDZ(新興国株)
・RUSS(ロシア株)
・YANG(中国株)
ベア3倍ETFの取り扱いははブル3倍ETFより3種類少ない。
というかブル3倍ETF、CURE(ヘルスケア)、UBOT(ロボAI&オートメーション)、INDL(インド)のベア型はどうやら存在していないようである。
ベア3倍ETFの驚異のリターン(マイナス)
ベア型ETFは上昇相場においてどんどん株価が下落する。
ということは、上昇が10年超続いているここ数年のリターンはひどいことになっている予感・・・。
はたしてプラスリターンとなっているものはあるのだろうか。
ということで「1年リターンTOP5」と「5年リターンTOP5」を確認じゃ。
(リターンの数値は2019年11月25日時点。楽天証券を参照しました)
『1年リターンTOP5』
1位 ERY(エネルギー)+2.66%
2位 YANG(中国株)−19.56%
3位 EDZ(新興国株)−29.03%
4位 DRV(米国リート)−42.09%
5位 SPXS(S&P500)−44.81%
『5年リターンTOP5』
1位 ERY(エネルギー)−42.01%
2位 TMV(20年超米国債)−70.88%
3位 EDZ(新興国株)−73.76%
4位 DRV(米国リート)−81.57%
5位 TZA(中国株)−84.58%
・・・リターン(マイナス)がすごい。
ERY(エネルギー)が1年リターンでプラスになっている以外は全滅である。
まあ想像通りの結果といえば予想通り。
ちなみに1年リターン最下位はSOXS(半導体)−79.36%で、5年リターン最下位はDUST(金鉱株)−99.41%である。
下落時に得られる恩恵は大きいが・・・
さて、絶望的なリターンを見せつけてくれたベア3倍ETFのみなさん。
ただこれはリーマンショックから10年超上昇相場が続いたからであり、短期的に株式市場が急落するタイミングでは大きなリターンを得ることが可能となっている。
上の画像は2018年11月末〜12月末に発生した株式市場急落時のSPXS(S&P500ベア3倍)とSPXL(S&P500ブル3倍)の動き。
青線のSPXSは一ヶ月で+43%超という驚異的なリターンを叩きだしている。
ただその後は反発→再度上昇継続となったことで右肩下がり。
株式市場の急落、底値、反発を判断できるだけの才能や調査力、判断力があればベア3倍ETFを有効に使えるかもしれない。
でもそういうことができるのは投資家の中でも極一部。
一般ピーポーに属する投資家にはベア3倍ETFの売買はリスクが高そうだ。
そして当然だが、我が輩は一般ピーポーだから手は出さないぞ。
以上、楽天証券で買えるベア3倍ETFのコーナーでした。
ちなみにベア3倍ETFの真逆、ブル3倍ETFの記事はこちら。
それじゃあ、また(・ω・`)