「世界一有名な投資家といえば?」
この問いに大多数の投資家は「ウォーレン・バフェット」と答えるのではないだろうか。
投資の「と」の字も知らない人でも、とりあえず投資の話題になったら「うんうん、バフェットバフェット」と言っておけば大体なんとかなる(ならない)くらい有名ですごい人である。
そんなバフェットが会長&CEOを兼任し、率いている企業がある。
その名はバークシャーハサウェイ。
世界時価総額ランキングで7位(2022年4月21日時点)。
投資会社として名高いが、実は保険や鉄道、製造業といった多様な子会社を傘下に持つコングロマリット(複合)企業だったりする。
そんなバークシャーの顔、トップオブトップがウォーレン・バフェット──なわけだが、なんとこのたび4月30日にネブラスカ州オマハで開かれる年次株主総会で、株主から会長交代を提案されるという憂き目にあう予定だ。
バークシャーハサウェイの株主であり、米国最大の州立公的年金基金であるカリフォルニア州の公務員退職年金制度(通称カルパース)も、会長交代の提案に賛成票を投じると宣言している。
今回株主が会長交代を提案した理由としては「会長とCEOを肩書きを一人が持つと企業統治が弱体化する」との考えからであり、独立した会長の存在を求めるとのこと。
ふぅ〜! まさか投資の神様であり、バフェットあってのバークシャーといっても過言ではないのに会長交代を提案するとはね!バークシャーの株主には恐れ入ったぜ!
まあこの提案はあくまで会長交代、いわゆる「チェアマン(代表取締役)の座を退いてはどうでしょうか?」というものであり、CEO(最高経営責任者)からバフェットを降ろすというクーデター的なものでない(たぶん)
万に一つクーデターだったとしても、バークシャーの取締役会はこの提案に反対しているし、バークシャーの議決権はバフェットが32%持っているからこの提案が通ることはまずない。
とりあえずまだまだ「バフェット率いるバークシャー」の肩書きは続きそう。
やれやれ・・・無理筋を提案してくる株主には困った困っただぜ(謎の上から目線)。